-- スペースショット space shot --

垂直タワーの頂上に向かって打ち上げ、落下、そしてバウンドするアトラクション。
搬器は10人乗り標準で、床も囲いも無い、全身むき出し状態。
設置面積が少ないことから、各地のパークで営業している。
首都圏では、那須ハイランドパーク、花やしき、よみうりランド(クレイジーヒュー)など。

タワーの高さは60m標準だが、ナガシマスパーランドでは75mもある。
しかも3台連結して設置され、壮観の一言。

圧縮空気を使用し、空気鉄砲のように打ち上げるハイテク機で、
運転時には独特の破裂音(重低音)が響く。

搭乗すると、U字型ハーネスとシートベルトで体を固定されるが、
それほどタイトではなく、若干の余裕さえある。
必要に応じて、靴を脱ぐ。

カウントダウンと同時に、猛スピードで急上昇。
有無を言わせず視界が開け、風のように大空に飛び出すような感覚。
頂上まで来ると搬器は停止し、放り出されるように体が浮きあがる。
最高の瞬間だ。
そして急降下し、数回のバウンドを繰り返す。
下降から上昇に転じるとき、少しばかり乗り物酔いを味わう。

著者注釈)
初めて乗った頃は、必ず気持ち悪くなったものの、最近は何故か平気。
何か調整されたのだろうか、それとも単に慣れただけか。

打ち上げの初速は64km/h標準だが、垂直上昇なので、数字以上のスピード感が秀逸。
やはりスタートの急上昇に集約されるマシンだ。

北九州のスペースワールドではワイヤーが切断し、乗客が重傷を負う事故が起きている。
(そのまま営業終了、撤去済み)

著者 : 深紫乃玲院