King of coasters
FUJIYAMA
Photo X-treme 2007
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ギネスブックの掲示。かなり劣化しています。
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まずは、搭乗口スロープからご案内いたします。
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放置される「青車両」。いずれは廃棄されるのでしょうか?(2007年春)
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乗り場スロープ入り口。「搭乗受付終了」に涙を飲んだ人も多いはず。
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ライドフォトの広告。
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サンプル写真は、オープン当初から変わっていないと思われます。
現在は額入りですが、かつては紙が貼りつけてあるだけでした(落書きされてたり)。
男性モデルの方(左端)が、フジヤマッチョに似ているように思うのですが、如何でしょう?
マグカップは販売終了。
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見事な富士山。前景はドドンパ。
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掛け軸の右半分。見づらい位置にあります。残りの撮影は、再トライする予定。
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「乗るのは一時の勇気、乗らぬは一生の恥」というのもありました。
残念ながら、全て撤去された模様。
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ドドンパの赤ちゃん車両です。そのまま引退となりました。(2007年10月)
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1台運行から2台運行へ。スタッフ総出で砂袋を積んで予行演習です。
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てきぱきと積みおろししています。
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ヒーターとブレーキ。車輪の温度管理がシビアなようです。
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帰ってきました。みんな満面の笑みを浮かべています。車両は「氣志團號」。
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それでは、いってらっしゃい。
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(ご注意)以降のコンテンツには、搭乗中に撮影した画像が含まれます。撮影において、カメラ等を落下させますと、大きな事故につながる可能性があります。決して真似をなさらないようお願いいたします。
スタッフとハイタッチしてホームを抜けると、ゆっくりと左180度ターン。
遥かな高みに登る巻上げが現れます。
初めて乗る方は、あまりの高さに愕然とすることでしょう。
昔ながらのチェーン巻上げなので、カタカタと音を立てて登り始めます。
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登り始めて間もなく。ホテルの屋根よりも、まだ低いです。
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高度70mの札が見えてきました。あと少しで頂上です。
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いよいよ頂上。
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向こう側が見えてきます。
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World Record 79m 曇りで富士山は見えませんが、青木ヶ原樹海が広がります。
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地平線のように見える樹海は、大陸的で雄大な眺めです。
頂上は平坦で、その先は少しだけ右カーブしています。
これから走るコースは目隠しされ、全く見えません。
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巻き上げチェーンを抜け、タイヤが8個並んでます。対岸が見えてきました。
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チェーンから開放されると、徐々に加速してきます。
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カーブを曲がると、絡み合ったレールが見えてくる。
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限られたスペースに、ぎっしり詰め込まれたレイアウト。
たとえばバンデットやスチールドラゴン2000と比べれば、その違いは明らかだ。
敷地の狭さが、強烈な個性を作り上げたのかもしれない。
もちろん、あの大樹海にB&MやINTAMINの大型マシンを導入したら最高だろうなぁと妄想するが、
そこは国立公園であり、かなわぬ望みだろう。
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1stドロップ、来る来る。目の前のピークは第3高点。
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1stドロップ、来た来た。
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やはり先頭車両ではドロップのタイミングが遅れる。
体は落ちようとしているのに、後ろの車両に吊るされているような感じ。
FUJIYAMAは頂上が平らなので、あまり極端ではないが、それでも明らかに時間がかかる。
その間、景色をたっぷり見せつけられるので、乗り撮りには最適かも。
ちなみにメンテナンス用の階段が、下まで続いている。
これを下るのは、コースターに乗るよりも怖いかもしれない。
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キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
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もちろん、両手両足万歳で逝こう。
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ひー(笑)
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もちろん後の席なら、加速を付けてドロップするので、体が飛び出すようだ。
頂上が平らなので、跳ねるほどではないが、自然な浮遊感が気持ちいい。
ドロップを楽しむために、シートベルトと安全バーは、スカスカにしておこう。
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着地。浮いた体が、すっとシートに収まる。
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地面すれすれを、130km/hで駆け抜ける。
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若干の振動はあるが、ほとんど問題なし。
造られた年代を考慮しても、十分に滑らかと思える。
支柱群を猛スピードで抜けるので、衝撃波のような音が聞こえてくる。
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支柱群を抜けると、第2高点への長い登りが。
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直線なので、風を感じながらリラックスできる。
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第2高点へ到達。非常用の補助巻き上げ機だろうか、タイヤが回転している。
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左180度ターン。スピードはゆっくりで、バンクもほとんど無い。
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第2高点は、いわば展望スポット。
晴れていれば富士山展望が欲しいまま。
1stドロップの余韻を楽しみながら、一服するのが良いだろう。
カーブの外側(右側)に押し付けられる、みたいなことは全く無いので、安心して景色を楽しめる。
慣れた方なら、カーブの底を覗き込んでみるとか。
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ぐるりと向きを変えると、園内展望。少しづつ加速。
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そして、いよいよ2ndドロップ
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斜度感も落差も十分。
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2ndドロップ キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
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2ndドロップの底。何気に手を振ってる人がいるけど、カメラ見えてるのかな?
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そして、登りへとスムーズにつながっていく。
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風を切りつつ、高みへと登る。ダイナミックだ。
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第3高点に達すると、1stドロップ越しにブーメランターンが見えてくる。
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放り上げられるような爽快さ。
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3rdドロップ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!
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ローラーコースターは、基本的にクロソイド曲線で設計される。
クロソイド曲線って何やねん?と訊かれても困るが、クルマをまっすぐ走らせながら徐々にハンドルを切り込んでいったときの軌跡に近いらしい。
クロソイド曲線ならば、Gの変化を緩やかに受け止めることが出来て、乗り心地も良く、ダメージも少ない。
もし、そうでないなら「痛い」マシンとなり、これが道路なら事故多発地帯となる。
FUJIYAMAも美しいクロソイド曲線で構成され、滑らかな乗り味を楽しめるマシンだった、、、、ここまでは。
この先は定番に反するような、トリッキーで荒々しいコースに変貌する。
そしてFUJIYAMAの本領発揮は、これからだ。
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ドロップ終了と思った瞬間、
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小さいドロップでガクンと落ちる。
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万歳した手が、思わず下がってしまう。
この極小ドロップは、外見からはほとんど判らない。
痛くはないので、ものすごく絶妙に計算されているようだ。
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3rdドロップの落差は控えめで、すぐに登り返しに入る。
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右ブーメランターンが迫る。レール左側のメンテナンス用通路が、ガタガタなのが気になるなぁ。
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ほとんど真横に傾いているのが判る。
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振り落とされるような揺さぶり。
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慣れた方なら、体を右に乗り出そう。
「乗り物に乗っている」感覚ではなく、体一つで空を飛んでるようだ。
真下の地面と支柱群が見えるのみ。
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倒れこむように、4thドロップへ。
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コースは、まだまだ続く。良い眺めだ。
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右手に見えるタワーは、ライドフォト撮影カメラ。
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右真横に倒れていた体が強制的に戻された直後であり、不意を突かれるタイミングだが、ここはバッチリポーズを決めよう。
撮影範囲は狭いようで、思い切り万歳すると、腕の大半が切れてしまう。
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4thドロップの底。イルミネーション装置の間を抜けてゆく。
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緩やかな登り。でも、この左ひねりは意外に強烈で、油断すると体が倒れてしまう。
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その後は、普通の登りが続く。この先に2連続キャメルバックが控えている。
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1度目のキャメルバックを越える。浮き具合は微妙かなぁ。
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2度目のキャメルバックへ。晴れていれば、左手は富士山。
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第5高点。ここは「溜め」という感じで、小休憩かもしれない。
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変化に富んだコースが続くものの、すこしだけ余裕が出てくるところ。
しかしドロップの先には、一癖ありそうなターンが見えている。
そして、5thドロップ。
ぐんぐんスピードが乗ってきて、右ブーメランターンに突入する。
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ぐぐっとプラスGに襲われる。ターンを抜けるまで、じっと耐えるのみ。
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ターン突入は滑らかなので、ダメージを受ける心配はない。
これと似たようなコースは、八景島シーパラダイスのサーフコースター終盤に見られるが、
FUJIYAMAの方が格段にスピード感がある。
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ようやくプラスGから開放され、ターンしながら高みに登ってゆく。
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第6高点のビューポイント。サーフィンコースのうねりがすごい。
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6thドロップ。コース後半にもかかわらず、大きな落とし込みに歓声が上がる。
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6thドロップの底。見られてる、見られてるw
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すぐに登り返して、ブーメランターンへ。
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ターンの途中で折れ曲がるようなレイアウト。
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ここもバンクが深く、ほとんど横倒しになる。
スピードが落ちてくるので、振り落とされそうに見えるが、体を乗り出しても大丈夫。
余裕があるならお試しあれ。
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ターンを抜け、横倒し状態から復帰して、
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7thドロップ。スピードが戻ってくる。
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軽いホップを越えて、しばらく直進。
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急カーブが迫ってくる。
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通称ゼロカント・カーブ。ライドは完全に横倒し。
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地面すれすれのターンは、右側の席がお薦め。
万歳した手が芝生を擦りそうに思えてしまう。
スピードも100km/h近いのではないかなぁ?
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長いターンも、そろそろ終わり。
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ターンを抜けると、最後の見せ場「サーフィンコース」へ。
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この「サーフィンコース」こそFUJIYAMA最大の特長である。
一般にローラーコースターは、終盤になると高度も速度も落ちて「終わったなぁ」と感じるが、
FUJIYAMAは「最後が怖い」のだ。
強い左右ひねりのキャメルバックが、これでもかと連続し、
その激しさが絶叫マシンファンを狂喜させ、そうでない方は「痛い」と評価する。
先頭車両ではゴツゴツと振動し、後方では振り落とされるように揺さぶられる。
まるで暴れ馬のようであり、安全バーに必死でしがみ付かなければならないかもしれない。
しかし、サーフィンコースの乗りこなしにはコツがあり、マスターすれば完全万歳も不可能ではない。
乗りこなし術も併せて掲載するので、ぜひ楽しんでほしい。
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最初のキャメルバック。頂上で左ひねり。コツは体を左側に乗り出すこと。
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最初のキャメルバックを越える瞬間。
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サーフィンコースは、頂上ひねりターンのキャメルバックで構成される。
左ひねり、右ひねり、左ひねり、右ひねり、の計4回。
キャメルバックの底(つなぎ部分)は水平に戻るので、安定した走りになる。
余談だがスペースワールドのタイタンは、底でひねるコース(それも左ターンの下りから、右ターンの登りへ)がある。
こちらは本当に恐ろしいので、しっかり身構えて乗らなければならない。
最初のキャメルバックを下ると、すぐに右ひねりキャメルバックへ。
コツは体を右側に乗り出すこと。
乗り出すタイミングは、ターンに入る前(登り始めくらい)が良い。
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2回目のキャメルバックを抜ける。レールのひねりがなくなっていることか判る。
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3回目のキャメルバック(左ひねり)。コツは体を左側に乗り出すこと。
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3回目のキャメルバックを越える瞬間。
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4回目のキャメルバック(右ひねり)。コツは体を右側に乗り出すこと。
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4回目のキャメルバックを抜ける。
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サーフィンコースは、一応ここで終了。
しかし更に2回のキャメルバックが残っている。
これがまた個性的なので、息つくひまもない。
しかも、ここを下った先には、極小キャメルバックが隠されてるという仕掛けあり。
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これが極小キャメルバックだ。落差は10数cmくらいか?
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その瞬間、バンと弾き飛ばされて、びっくりする。
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極小キャメルバックは八景島のサーフコースターにも仕掛けられている。
サーフコースターの方が、少しだけ落差が大きいようだ。
しかし、この先の異様に折れ曲がったキャメルバックは、何と表現したらよいのだろう。
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支柱の間を通すために、無理やりねじ曲げたようにも見えるが、
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尻が座席から離れた状態で、ガンガン引っ張られる。飛んでます、凄い!
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続いて、最終キャメルバック。直線的なコースで、グイッと登る。
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最終キャメルバックを越える瞬間。まだまだスピードは落ちてない。
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この瞬間、思い切り体が浮き上がる。
上方に放り出されるように浮きまくる。
FUJIYAMでは、間違いなく最強の浮き具合。
ここでブレーキが掛かり、終了。
久しぶりに乗ったときなど、思わず拍手してしまう。
大満足だ。
FUJIYAMAのフィニッシュは、とても素晴らしい。
そのメカニズムを、筆者なりに考察してみる。
最終キャメルバックの登りは、定番どおりクロソイド曲線だが、登りきる前にカクッと折れ曲がり、
直線的な下り(ブレーキゾーン)へとつながる。
その「カクッと折れ曲がる」ときに、強いマイナスGを生じて体が浮く。
浮き上がったところでブレーキが掛かり、車両は減速するが、浮き上がってる自分は前に飛び出し、さらに強い浮きになる。
これは普通のキャメルバックでは味わえない、ブレーキとの最強コンボかもしれない。
この仕掛けは、ドドンパにも採用されているようだ。
もっとも構造は地味であり、効果も微妙だが、乗ったときには、ぜひ味わってみてほしい。
現在では海外を中心に、FUJIYAMAを上回るスペックのマシンが多数登場している。
筆者は残念ながら、海外のマシンは未体験であり何も言うことができないが、
経験者の感想を読む限りでは、新鋭機(スチール製)は総じて快適であり、FUJIYAMA的なスリルは味わえないようである。
FUJIYAMAは現在でも、貴重なコースターであることに間違いはない。
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