富士急ハイランド 新施設プレスプレビュー 2017年
[ド☆ドドンパ]
2017-07-06
富士急ハイランド 2017年度 新施設プレスプレビューに参加してきました。
今回の目玉は、なんといっても2016年秋に一旦クローズしたドドンパのリニューアル「ド☆ドドンパ」です。
早朝の道路渋滞が侮れず、前日夜に発ち、いつもの山中湖畔で一眠り。
当日の予報は曇りで、最高気温も26℃くらいと、まずまずの日和になりそうです。
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山中湖
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ハイランドリゾートホテル(入り口)
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明け方の逆さ富士を期待するものの、生憎の厚い雲。
8:00近くまで寝起きを繰り返したが期待薄だったので、富士吉田に移動。
通勤時間帯に掛かったのか信号待ちが多く、8:30くらいに、ホテル駐車場にクルマを入れる。
受け付け開始時刻は10:00とこのとで、とりあえず第1入園口付近をうろついてみる。
リサとガスパールタウンが出来たこともあり、入園口の位置がFUJIYAMA・旧ドドンパ付近まで「後退」していた。
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FUJIYAMAとチケット売り場
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入園口
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表示 (ENTRANCE)
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表示 (EXIT)
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受付を済ませて、改めて入園口へ
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[艦これ 瑞雲祭り] ▲
第1入園口を抜けると、すぐに艦これイベントあり。
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艦隊これくしょんコラボ企画 瑞雲 1/1スケール模型
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まずは、ええじゃないかをクリアすべく乗車口付近のスタッフに「取材です。」って声をかけると、「40〜50分待ちですかね、乗れるのは11:00頃かと」。
残念、11:00の説明会に間に合わない。
帰り道、きょろきょろしながら歩いていると、テンテコマイが空いているっぽい。
未経験だったので、この場でクリアすることに。
このアトラクションの外見は鉄骨番長に似ているが、コンセプトは異なる(軸ごと回転する形も異なる)。
フィールドアスレチック的な、回転数を競う、ゲーム性のあるアトラクションである。
公式記録が掲示されていたので、画像を貼っておく。
西武園遊園地にあったとされる「フライトトレーナー」に近いのかもしれないが、残念ながらこちらも未経験。
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100回超えとか、ずいぶん景気の良い数字やな
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待ちなしでライドに案内される。
翼が「瑞雲」仕様だったのだが、カメラをロッカーに入れてたので、画像を撮れず。代わりに拾った画像を貼っておく。
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瑞雲仕様のライド
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速度の観点で、外側の席を選択する。
旋回が始まり、ライドが次第に上昇していく。
時計回りなので、基本は、右側の翼を下げて、左側の翼を上げれば良いのかな?
ライドが揺れ始め、共振に合わせるように翼を制御する。
揺れ角度は軽く90度を超えてるのに、なかなか回らないなぁ、、、、と暢気に構えていると、
突如として、高速右回転!!!
頭痛を伴うほどの凄まじい回転。
身の危険を感じて(要は、とっても怖い)、思わず翼を緩めてしまう。
いや、翼はMAXでしょ、と気を取り直して、目いっぱいレバーを押し込んで引く。
完璧なハートラインロールだけど、大丈夫か自分の体調?
まもなく減速し、アトラクションは終了。
優勝者は45回転(テンテコ)だそうで、自分はわずか19テンテコ。
再挑戦以外、ありえないでしょ。
結局、わずか29テンテコ。
(9月に再挑戦して、やっと45テンテコ。翌年、53テンテコに更新。ちなみにその後、吐いた。)
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この特別な瑞雲TTM634空 熟練搭乗員 専用はがきをあげよう。
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テンテコ数を上げるには、始動直後から、いかに短時間で回転を始められるかに懸かっている。
ブランコの要領でライドを共振させるのだが、そのためには、ある程度の練習が必要だろう。
もちろん、風力などの気象条件が効いてくるのは、言うまでもない。
更にリトライすれば、もっと行けたかもしれないが、
体調を崩しては元も子もないので(体感的に、非常にヘヴィ)、この辺で切り上げる。
少し早めながら、グランドバンケット「富士」に移動する。
ほぼ定刻どおりに、堀内代表取締役からの施設説明が始まる。
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Press Preview 2017
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説明の様子 その1
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説明の様子 その2
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ド☆ドドンパに関する説明を、要点をまとめて掲載する。
ドドンパは2001年12月〜2016/10/2の約15年間に、760万人の利用者があった。
172km/hは当時のギネス記録である。
ストレート・シンプル・剛速球一本槍と形容されるマシンであったが、
記録は破られるもので、速度は世界4位に後退し、更に「ええじゃないか」「高飛車」も登場して、人気が伸び悩んでいた。
ドドンパのAir Launchはフルパワーで200km/hに達するそうだが、その実力を十分に発揮できず
「悶々とした日々」を送っていた。
実力発揮を阻むものは、法的な「規制」問題や、物理的な制約がある。
物理的な制約として足枷になっていたのは、ドドンパのコースを特徴付ける「垂直タワー」である。
人間は、プラスGに強いがマイナスGには非常に弱い生き物である。
試運転の際に、堀内代表取締役と富士急ハイランド社長が最初に試乗した。
まだスピード調整が出来てない段階で、タワー頂上で「首が抜けるような、腰が牽引されるような」感覚を味わった。
ヤバい、これは速すぎる。マイナスGが強すぎて危険。
営業運転では、頂上では20km/h, マイナス1.25Gになるよう微妙な速度調整が行われており、むやみに速度を上げられない。
一方で、突風などにより想定外に速度低下すると、タワー頂上で停まってしまうこともある。
営業運転では104万回中、2回停まった。
このようなトラブルに対応するため、頂上に「送り出し装置」が付いていた
(ちなみにド☆ドドンパの垂直ループにも付いている)。
タワーから垂直ループに変更することで微妙な速度調整が不要になり、速度アップを図ることができた。
(172km/h)/1.8secが(180km/h)/1.56secにアップ。この間の走行距離はわずか69m。
速度は世界4位のままながら、
「auのスピードには敵わないが、加速度は世界一」。
垂直ループは地上高49mでループ径は39.7m。
ループ径とは「下側の交差している箇所から頂上まで」の長さを指す。
現時点でのギネス記録は、カリフォルニア Six Flags Magic MountainのFULL THROTTLEで38.75m(地上高は同じく49m)。
よってギネス申請すれば世界一(注1)であるが、中国とアラブ首長国に地上高52mのループがあるとのことで、詳細仕様は未確認。
このループは葛飾北斎の富嶽三十六景、尾州不二見原をイメージしたものである。職人が製作する樽の枠から富士山を望む形(注2)を模している。
(注1)下側の交差している箇所を低くすればループ径を大きく出来るが、これはこれで困難な設計である。真円ループ(クロソイド曲線ではない)に近づき、危険なコースターになってしまう。
(注2)晴れていれば鉄骨番長から、ループ越しに富士山を見ることが出来る。
プレビューのメニューは以下のとおり。
- ド☆ドドンパ 7/15(土)〜
- フードスタジアムとグリルキッチン MEAT×MEET
- 絶凶・戦慄迷宮〜血塗られた人骨病棟〜
- 「艦これ」鎮守府 瑞雲 祭り
- 進撃の巨人 THE RIDE
- 貸し切りバス グランブルーリゾート
- キャビン&ラウンジ ハイランドステーションイン
それでは見学順に、画像を交えて紹介していきます。 ただし戦慄迷宮、グランブルーリゾート、ハイランドステーションインは見学コースから外れたことから、省略させていただきます。
[ド☆ドドンパ] ▲
4グループに分かれて、ド☆ドドンパに移動する。
幸運なことに第1グループ。
駅舎は大幅にリフォームされ、搭乗口の位置が、高飛車入り口の向かい側に変更された。
両者間の移動は極めて便利であることから、待ち時間さえなければ、連続乗りに最適でしょう。
駅舎の工事は未完了であり、ロゴの表示が有りません。
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ド☆ドドンパ入り口 その1
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ド☆ドドンパ入り口 その2
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スロープを登ってプラットホーム、手荷物ロッカー、搭乗までの様子は、以下の動画(〜2:40くらいまで)をご覧いただくのが判りやすいと思います。
2:50〜以降のPOV(Point Of Viwe)動画は自由取材時のものです。ご了承ください。
乗車の感想などは、詳しくはこちらを参照ください。
[進撃の巨人 THE RIDE] ▲
ド☆ドドンパ体験後に、期間限定のテーマエリア「進撃の巨人」に移動する。
主要アトラクションは「進撃の巨人 THE RIDE トロスト区奪還作戦」。
ライドは富士飛行社を共有し、午前中と夕方以降(閉園時刻に依っては午前中のみ)に開催される。
フリーパスは使用できず、利用するには別料金が必要。
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エリア入り口
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調査兵団(一部例外あり)主要メンバー
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んー、なんだかキャラの体格バランスに違和感あるような、、、でもデビルリバースみたいなのがワラワラしている世界観であり、まぁ誤差程度ということで気にしない。
まずはグッズ売り場をうろうろする。
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グッズ売り場
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グッズ売り場
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グッズ売り場の奥に進むと、展示物がある。実物大とのことで、体長約50mの設定(高飛車よりも高い)。
また、進撃の巨人 THE RIDEをVRで楽しめるアトラクション「哮」もある。
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超大型巨人
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いよいよ入場。説明や案内も、すべて進撃の巨人仕様。
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スタッフのお姉さんは「調査兵団の上官」という設定で、説明もやや高圧的。
定員は富士飛行社と同じく、1回あたり40名である。
3Dメガネ(偏光式)を受け取り、案内に従って搭乗する。
安全装置の点検後、場内の明かりが消され、巨大なスクリーンを目の当たりにする。
そしてライドはスクリーン空間にせり出していく。そして上演開始。
内容は「エレンが巨人化して壁の穴を大岩で塞ぐ」エピソード(序盤のクライマックス)に基づく。
なお上演中の撮影は許可されなかったので、取材時に入手した公式動画のキャプチャを貼り付けます。
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やはり定番の、超大型巨人
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風圧を感じて、吹っ飛ばされそう
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立体機動装置で飛び回る
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雄大なハートラインロールを惜しげもなく繰り返す
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壁すれすれで、かなりスリリング
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リヴァイ兵長が何か喋ってます
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国内の3D体感ライドアトラクションとしては、おそらく国内最高峰。
まずは巨大スクリーンによる有無を言わせない迫力。
映像のクオリティも高く、動きもダイナミックで、なんといってもハートラインロールが綺麗。
ハートラインロールは富士飛行社でも楽しめるが、ここでは複数回たっぷり楽しめる。
やはり、立体機動装置は絶叫系アトラクションと相性がよい。
ただ、コレが実在するとしたら、どんなに体を鍛えても全身バラバラに違いない。
[自由取材] ▲
いよいよ自由取材ということで四大コースターを中心に進めようとしたが、
FUJIYAMA・ええじゃないか・高飛車は既にそれなりの待ち時間になっており優先券も完売。
ド☆ドドンパ以外は「またの機会」と割り切るのが、理にかなっているだろう。
まずは駅舎の様子から。
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ロッカー番号表示まだ無し、取り出すとき不覚にも「!?」になってしまった。
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とある番組の撮影が始まった。
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お姉さんは3列目に乗車、行ってらっしゃい。
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ハーネス本体は身体に触れず、ラバーで保持される。痛くない。
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左の車両は組み立て未完
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ド☆ドドンパの車両は4セットあり、カラーリングで見分けることが出来る。
かつての「ドドンパ一家」や「速」「風」「斬」「轟」「上履き」などのアクの強いデザインに比べると、ずいぶんクールな「線の表現」になっている。
ちなみに車両には愛称あり「せっかち」「じゃじゃ馬」「あわてんぼ」「かんしゃく」である。
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出口。ライドフォトや売店は、まだ無い。
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[MEAT×MEET] ▲
今回のプレスプレビューでは、
フードスタジアムの新メニューと、新レストラン「グリルキッチン MEAT×MEET」
も体験(1メニューだけ試食)できる(その代わり昼食の仕出し弁当は無い)。
グリルキッチンMEAT×MEETでは、スタッフがその場で焼いた食材が提供される。
お腹も減ったので、休憩がてらに注文する。
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ゴロゴロカットステーキ
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食用油たっぷりの、焼きたて熱々ほやほや。
美味だけど、とにかく熱い(特にトマト)。
猫舌なら、先に肉喰ってトマトが少し冷めるのを待つのが良いか。
でも冷めてしまうと強烈な油が重いんだよね。
メニュー全般、年寄りには不向きかも。
それからコーンで手がギトギトになったことを付け加えておく。
あっという間に時間切れ。
懇親会のため、ホテル最上階のスカイバンケット「ティアラ」に移動する。
エレベータを降りると、そこには絶景が広がっていた。
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西側
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園内パノラマ#1 FUJIYAMA, ええじゃないか
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園内パノラマ#2 ド☆ドドンパ, 高飛車
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懇親会開会の挨拶
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富士山頂が見えた
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Q&Aタイム
Q: 垂直ループでの走行が滑らかになったゆえ、大半径カーブなどで、かえって揺れが目立つ感じがします。
せっかく改修したのだから、ついでにレールを張り替えれば良かったのではないでしょうか?
A: 車両の調整により、タイヤとレール間の締め付けを強くすれば揺れを抑えられるが、スピード低下の懸念がある。
Q: 第3駐車場側での新コースター設置はあり得ないでしょうか?
少なくとも景観に影響するものはダメと思われ、リニア加速で高速「低空飛行(樹木よりも低い高度)」で樹海を駆け抜ける形なら考えられなくもないですが。
A: お客様の移動距離が長すぎるので、そのような構想は無い。
(著者注釈)国道を越えるコースターは絶対にあり得ないとのことでした。
Q: 高飛車や富士飛行社の後方に、自動車学校の跡地が見えます。
ここを買収して大型コースターを新設できないでしょうか?
ただ、住宅地に隣接しており騒音問題もあるので、
園内のレイアウト変更(例えばトーマスランドをリニューアル移転し、園内の内側にコースターを新設)
が必要になるかもしれません。
A: あの土地は富士急行の所有である。
保育園を造ったが、それ以外の活用方法は検討できていない。
Q: 富士山の世界文化遺産登録は、観光面では大きなプラスになっていると思いますが、富士急ハイランドに限ってはマイナスの影響と捉えています。その通りでしょうか?
A: YES.
ええじゃないかの黒塗りも、景観規制の影響である。
(著者注釈)インバウンド狙いならド派手彩色に限ると思うのだが、残念ながら、そうもいかないのでしょうね。
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お土産(以前よりはスッキリした感じ)
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リサガスタウンのFUJIYAMA COOKIE(食べるのが勿体ないくらいの出来栄え、もちろん美味)
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DDDNPは、スマホ用 外付けレンズキット
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おお。マッスルモンスター、やりに行くぜ。
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マッスルモンスター(さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト)
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ハイランドのチケットは9月最終週の平日に2日連続で使った。
大学の夏休みが終わってる見込みだったが、気が狂うくらい込んどるんやけど。
160分待ちとかドツボやし。
もちろん優先券は完全装備で行ったけど、招待もへったくれもないくらい、えらい出費やったな。
最後までお付き合いいただきまして、有難うございました。
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