富士急ハイランド 新施設プレスプレビュー
2018年夏
2018-07-12
富士急ハイランド 2018年度 新施設プレスプレビューに参加してきました。
今回は、ローラーコースターなど絶叫マシンの新設・リニューアルはありませんが、この夏、7/14から入園無料化という大きな転機を迎えます。
それゆえ、たいへん注目度の高いプレビューになります。
Press Preview 2018
富士急ハイランドといえば、これまでは「フリーパスを使って絶叫マシンに乗りまくる」「戦慄迷宮での恐怖体験」「絶望要塞のクリアを目指し、ただひたすらトライアル」といった、どちらかというとマニアックな楽しみ方が主流だったと思います。
一方で、入園無料化については既報のとおり「富士急ハイランドを富士山観光の拠点として、周辺観光を楽しみつつ、アトラクションやショッピングも楽しめる」という多種多様な楽しみ方(例えば、絶叫マシンには乗れないけど、その迫力を間近で楽しむ)を提供し、門戸を大きく広げて入園者を増やすことを目指しています。
堀内代表取締役
富士吉田の拠点となって、地域全体の観光を盛り上げる、強いイニシアチブを感じることが出来ました。
まだまだ、これからも楽しみだ、という気持ちにさせられます。
余談ではございますが、正反対の事例は、新日鐵住金と北九州市でしょうか。取り返しのつかない失態としか思えませんが、挽回は出来るのでしょうか。
なお、「入園無料化≠値下げ」である点、注意が必要です。
概要は以下のとおりですが、具体的な価格は掲載いたしません。
入園料: 無料化
年間パスポート: 大幅値下げ
フリーパス(1日券): 据え置き
アトラクション利用料: 値上げ(四大コースターでは、1.5倍〜繁忙期2倍)
他にも期間限定のお得なパスやセット券など多様なチケットあり、まずはオフィシャルサイトをご覧になることをお薦めします。
プレビューのメニューは以下のとおり。
入園無料化と、それに伴う顔認証の導入 7/14(土)〜
「絶望要塞3」7/27(金)〜
「絶凶・戦慄迷宮 〜収容病棟 篇〜」7/14(土)〜
トーマスランド新アクションョン「ホッピング ウィンストン」「トーマスの ハッピースマイル」7/12(木)〜
スターバックス コーヒー 7/20(金)〜
リサとガスパールタウン「イエローガーデン」6月30日(土) 〜 9月6日(木)
「PICA Fujiyama」7/20(金)〜
スマートシェアサイクル Mobike 7/12(木)〜
それでは見学順に、画像を交えて紹介していきます。
ただしトーマスランドは見学コースから外れたことから、省略させていただきます。
[スマートシェアサイクル Mobike] ▲
富士急ハイランドの駐車場にクルマを止めて周辺観光するために従来の電車・バスなどの増強を進めるが、併せてレンタサイクルMobikeを導入するとのこと。
第1入園口付近に専用の駐輪場が用意され、車両も揃っています。ざっと眺めてみましょう。
富士吉田エリアで計1000台程度
QRコードがキーになっているようだ
自転車を使っていると遭遇しやすいトラブルがパンク、チェーン外れですが、以下のとおり対策されているようです。
タイヤは完全なゴムの塊(磨耗したタイヤの交換は、工場でないと出来ない?)。
ペダルのクランクと後輪が金属のユニットで直結されている。
その他は、以下のとおり。
開錠には専用アプリ(App Store, Google play)のダウンロードが必要で、スマホユーザ限定になる。
前カゴが浅くて、目が極端に粗い(荷物は丈夫なカバンで、一つにまとめること)。
前後輪ともに、泥よけが有るには有るが、ごく小型。雨の日(雨上がり)の利用においては、その性能を確認しておいたほうがよい。
Mobikeを使った観光コースは、例えばこんな感じでしょうか。
まずは河口湖方面に向かい、できれば湖を1周。アップダウンは、ほぼ無し。
その後、国道137号の新倉河口湖トンネルを経由して、新倉浅間神社へ(代表的な展望ポイントあり)。
ふじやま駅方面から富士浅間神社に立ち寄って、富士急ハイランドに帰着。
プレビュー当日も、自由取材時に試乗できるようでしたが、まずは入園口に移動します。
[イエローガーデン] ▲
入園口への移動はリサガスタウンを経由するので、そこで目にすることが出来ます。
残念ながらまだ見頃ではなく、黄色い花がちらほら。
ちなみに、オフィシャルのイメージ画像はコラです。
あの方向にフジヤマ(乗り物でない方の山)は見えません。
「※イメージ」と但し書きされているので、そういう性質のものでしょう。
さっさと次に行きましょう。
この画像は、2018年7月下旬の撮影です
逆方向から撮影、割とイエローな感じです
[入園口と顔登録] ▲
セキュリティの向上と、定量的なデータ分析(入退園、アトラクションやショップ利用状況を個別収集し、経営に役立てる)の手段として、入園無料化とセットで導入されるのが顔認証です。
開発には、P社が協力しているとのことでした。
入園口には、顔認証のための装置が用意されています。
入園口へ
その奥、ドドンパ発射トンネルの横に開店準備中のスターバックスが見えます。
新たに導入される顔認証用のゲート
フリーパスチケット
フリーパスチケットは顔登録に対応するため、従来に比べてQRコードの情報量が増えました。
QRコードを装置にかざし、モニター画面に映る自分の顔を見ながら登録完了を待つだけなので、操作は簡単。
慣れれば数秒で完了しそうです。日本語表示でしたが、おそらく外国語にも対応しているのでしょう。
かつての「顔写真入りフリーパス」のための撮影に比べると、かなりスムースに進められる印象でした。
アトラクション利用時に、眼鏡を着脱するとエラーになったので、装着したまま登録するか、外した状態で登録するか、どちらが便利か考えておくのが良さそうです。
なお、何らかの理由で顔認証が上手くいかなくなった時には、このチケットを用いて再登録、あるいはアトラクションを利用できるので、無くさないように、とのことです。
顔登録装置
(懸念事項)
顔認証データと個人情報の紐付けが行われるなら、可能性は極めて低いながらも、情報漏洩のリスクを考慮したほうが良いかもしれません。
窓口でチケットを現金購入した場合は無関係と思いますが、年パスやWEB購入(クレジットカード利用)の場合は、個人情報もセットで提供したという認識を持ちましょう。
顔認証は「まぁ速くて正確」ですが、JRや私鉄各社のICカード改札に比べると遅くて面倒です。
アトラクション入場に時間が掛かって、(ただでさえ長い)待ち時間が延びてしまうのでは本末転倒。
ここはオペレーション面でカバーするしかないのでしょうか。
そもそもオペレーション自体が非効率との意見(
TPR
を含めて)を見かけることもあり、具体的に改善の余地があると思うので、ぜひ検討してほしいところです。
後日談: 入園無料化に伴う独特のルールを、海外からのお客様が理解しきれていないようで、入園券でアトラクションに乗ろうとしたり、利用券を買って優先券乗り場に入ったりする様子が散見されました。
混乱というレベルではありませんでしたが、9月とか3月のような混雑期ではトラブル誘発の恐れもあるので、周知のための工夫が必要と思われました。
[絶凶・戦慄迷宮 〜収容病棟 篇〜] ▲
見学ツアーの最初のメニューは、こちら。
2018年夏版の新規シナリオで、設備や演出などにはS社が協力しているそうです。
「お化けスタッフ」による脅しだけでなく、冷気や熱気、臭気などの要素もあるとのこと。
本来は50分くらいのコースですが、今回は15分程度のショートコースです。
正門前(Closed)
慈急総合病院
慈急総合病院
筆者は富士急ハイランドには何度も行ってますが、ここに入るのは実は初めてだったりします。
特に「お化け屋敷」やホラー系が苦手という訳ではなく、
昼飯時間も惜しんで「気力と体力が続く限り」絶叫マシンに乗り続けて、気力や体力よりも先に「時間」が尽きてしまうというパターン。
よって、結果的に一度も入らずじまいになっていました。
というか、ソロ活向きの施設ではないとの説もあり。
今回も、いつものようにソロだったので、4人パーティを組んで入場。
慣れてる方もいらっしゃるようで、初体験の筆者は若干不利かも?
夜間緊急受付
プレショーを見ます。
プレショー本編の撮影はしていませんし、ネタバレも無しとします。
スプラッタームービーを見慣れていない方には、少々キツい内容です。
ここでリタイアする方もいらっしゃるようです。
プレショー本編開始前
以降、手振れだらけですが、イメージ画像を掲載していきます。
強烈なフラッシュバック
フラッシュバックの消えた瞬間
エレベータ(当日は稼動しなかったが、営業時はフロア間の移動があるとのこと)
お化けスタッフ
死体安置所
火葬場
お化けスタッフが、うようよ
出口・文字は般若心経の一部
廃墟好きな方にもお薦め
放置される備品
感想ですが、ズバリ楽しい!!
ドアを開けて、どこに「お化けスタッフ」が隠れているか、びくびくしながら前進するスリルが堪らんです。
ただ、臭気(血の匂い、あるいは爪や髪の毛を焼いたような匂い??)は、よく判らなかった。ショートコースだったから?
(懸念事項)
この夏から料金体系が変更され、グループ単位(最大4人)の料金になります。
ペアだと実質2倍料金になってしまいます。即席パーティを組めるような制度があれば良いのですが、4人と2人ではスリルが全然違うらしく、2倍料金を受け入れて深く楽しむかどうか、判断に悩むところでしょう。
なお、料金は随時見直しされていますので、オフィシャルサイトで最新情報を確認してください。
(参考)この看板は、絶凶・戦慄迷宮に関係するようです
[絶望要塞3] ▲
こちらも2018年夏版の新規シナリオです。
筆者は「武田信玄の埋蔵金」時代以降は未体験だったりします。
ゲーム的なアトラクションであり、「絶望的」な高難易度が「売り」。
クリアできたのは実績ベースで115,000人に1人であり、何度トライしてもクリアできない徒労感を楽しむアトラクション、だそうです。
制作側も、せっかく作り込んだ最終ステージに、ほとんど誰も来ない徒労感を味わっているとのこと。
まず注意事項とプレショーを見て、グループに1個の端末が手渡されます。
第1ステージでは、制限時間内にセキュリティキー7種類を集めますが、その辺は「武田信玄」とよく似てます。
以前のバージョンに比べて「より徒労感を味わって頂くために」第1ステージの難易度は下がっているそうですが、あっさり敗退しました。
顔認証装置・顔認証開始のタッチパネルを押す
役に立つかは判りませんが、第1ステージ攻略のアドバイスなど。
エリアA,B,Cの3エリアあり、入り口近辺に掲示されるブロック図を頭に入れておくこと。
セキュリティキーは見やすい位置にあり、物の陰や暗がりを覗き込んだりして探す必要ない(らしい)。
「出口 Exit」表示の先が正規ルートだったりするので、安易に引き返さない。
以降、手振れだらけですが、イメージ画像を掲載していきます。
Accepted.
Error !!
[自由取材(14:00〜16:00)] ▲
当サイトのテーマは、やはり絶叫マシンです。今回は高飛車とFUJIYAMAの映像を入手できましたので、お楽しみください。
VIDEO
FUJIYAMA rear seat POV
ド☆ドドンパでは雨がぱらついてきたので、残念ながら撮影を見合わせました。
発射時のアナウンスが、前回のプレビュー時から変更されていますので、ご紹介。
「時速180キロの興奮 強風 を皆様にお届けいたします。ド☆ドドンパ、発射! Launch Time, Three Two One, ド(以降、聞こえない)」
"Launch Time, Three Two One"はドドンパの時代と声質が似ており、もしかしたら同じ人が喋っているかもしれない。
ただしイントネーションが変わっていて、以前は"Launch"を強調、現在は"Time"を強調。
"Three Two One"では、前回プレビュー時の"One Two Three"がバックで流れているっぽい。
それからトンネルのイルミネーション(LED)が無くなった。復活するかどうかは不明。
(2019年には復活を確認済み)
オマケ: BEST OF TENTEKOMAI 更新画像
[スターバックス コーヒー 富士急ハイランド店] ▲
アミューズメントパーク内のスターバックス出店は、アメリカで1例が確認されている程度であり、国内ではもちろん初めてだそうです。
当日は試飲が出来るものの、既に15:55くらいで時間無く、アイスのカフェ何ちゃらを一気に飲み干し。
デザートの試食(チーズケーキなど)も頂けました。
プレビュー開催時期と同じくして、マクドナルドとスタバがプラスチック製ストローを(世界一律で)廃止するとのニュースあり。
プラ製ストローは海洋汚染の元凶なんだって??
なので、スタッフの方に訊いてみました。現時点で「ストロー廃止のニュースは存じているが、具体的な指示はまだ無い」とのことでした。
自治体によっては、ゴミの分別回収が徹底されており、プラスチック類は資源扱いのケースもあって、一律廃止は意味不明なのが正直なところです。
[PICA Fujiyama] ▲
公共施設「富士桜荘」を譲り受け、全面改装した宿泊施設。
最後の見学と懇親会は、こちらの会場になるので、バスで移動です。
国道139号に出て、すぐに左折。センターラインはあるものの古びた舗装で、大量の枝が張り出した寂しい道。
大型バスの離合は意外に苦労しそうな感じです。
青木ヶ原樹海の妖しい雰囲気もバッチリ。
妄想: 木製コースターJUKAI(樹海・呪界)
宿泊エリアはコテージ、常設テント、屋根付きテントサイトがあり、かなりの豪華リゾート仕様です。
富士山がよく見えるロケーションだそうですが、雲が低く垂れ込めており姿を現さず。
懇親会を含めた画像イメージを掲載します。
常設テント
冷暖房完備
ハンモック
テントはお客様が持参ください
テントはお客様が持参ください
コテージ
トレイラーハウス
本館
今回も、楽しいひと時を、まことに有難うございました。
[エピローグ(お土産)]
自撮り用ライトですが、販売されているかどうかは不明。試作品?ネタ??
盛れちゃうライト
盛れ!ちゃう?ライト
用途:
@ Myつり革 A メモスタンド B ひらめき C ミラーボール D 円盤投げ E オタ芸 F 変身
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