Surf Coaster
サーフコースター
八景島シーパラダイス

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1993年5月8日にオープンした八景島シーパラダイスの花形マシーン。 特色は、なんといっても海上を走るロケーションであり、展望の良さも抜群。 海上コースターは、かつて広島ナタリー(1974〜1996)に存在したが、現在ではおそらくサーフコースターが唯一であると思われる。 海上部分は本格的な橋梁工事となり多額の費用がかかったとのこと。 専用のコンクリート台に支柱が設置されている。

白いフォルムが美しいコースターだったが、経年変化により錆も目立ちはじめている。 中規模の落しに渦巻き旋回を組み合わせたレイアウトで、終盤も変化に富んだコースとなり、 最後まで飽きることなく楽しめる。 トーゴ社の特徴がよく現れており、このコースターの発展形がFUJIYAMAと言えそうだ。 実際、FUJIYAMA第2ドロップ以降を思わせるレイアウトを確認できるので、ぜひ体験いただきたいと思う。 平日なら、ほぼ待ち時間ゼロ(マシンが人を待っている?)なので、無理して富士急行くよりもお徳かも?ですよ。

追記)
2007年1月の集中メンテナンスにより、部分的に化粧直しが行われ、きれいになったと思う。 ただし未補修部分は相変わらず錆びているので、計画的に整備されることを望みます。

サーフコースターほぼ全景

搭乗口のスロープはFUJIYAMAを連想させるが、乗降ホームはバンデット(よみうりランド)に準じた構成。 すなわちホーム前方が乗り場、後方が降り場であり、一旦客を降ろしたコースターがホーム前方まで移動して、 それから乗車するシステムになっている。 ホームに荷物ロッカーは無く、原則持ち込みとなる。 (今後の「取材」で、ホームや車両の写真が用意できましたら掲載します。)

旋回部ズームアップ

それでは、いきなり乗車レポートに移ります。
普通のキャメルバック・コースターながら、高いヘッドレストとショルダーハーネス付きの車両に、いささかガッカリさせられます。 座ってみると足元も狭く、両足万歳は難しそう。 シートベルトは無し。 ハーネスは、それ程タイトではなく、近くの某バニッシュよりはマシかもしれない。 荷物はネットに入れるか足元に置くかカメラを取り出す準備をして出発を待とう。 巻上げが始まると、ガチャガチャと鎖の音がして、先頭車両ではストッパーの振動も大きくて少々うるさいです。でも高度が上がってくると、、、

海だなー(・∀・)

1stドロップが見えてきます。

空気が澄んでいると、富士山が見えます。

頂上に着くと風速計が出迎えて、南側の展望が開けます。 1stドロップに向けて180度旋回しますが、陸の方角を向いてしまうので、今のうちに海の眺めを堪能しておきましょう。 ターンの途中から加速し始めるので、前方の席でも、それなりのドロップが期待できます。

第1高点で旋回中。コース全景が見えてきます。

1stドロップ中!!

1stドロップは落差20m程度で、岸壁に向かって突っ込んでいく感じです。 先頭車両は「そこそこ」ですが、 最後尾なら、かなり引きずり込まれる感覚があって、最高。 落差は大きくなく、すぐに登り返して、第2高点を一気に通過。 ダイナミックなアップダウンで、とても気持ち良い。 最前列ではピーク突入の瞬間、放り出される感覚があります。 この部分のレイアウトは、FUJIYAMAの2ndドロップ〜3rdドロップ付近に似ています。

第2高点を越えます。

2ndドロップ中。この先、登りでレールがよじれます。

2ndドロップも1stドロップと同じくらいの規模で、これまた気持ちよく下ります。 登りに転じるとレールがよじれるので、ハーネスで体を打たないように注意。 これを登りきると、最初の渦巻き左旋回コースが見えてきます。 さあ、突入だ。

さあ、突入。

渦巻き旋回中。

2周目。

旋回コースは半径が大きい(地図によれば20mくらい)ので、それほど強いGは掛かりません。 でもバンク角度を強めながら3周続きます。 長時間のプラスGで、 目が回ってくるけど、風が気持ち良い。

旋回コースを抜け、登りが見えてきます。

小さいピークを2つ越えて、、

ねじれたキャメルバックは、FUJIYAMAのサーフィンコースを思わせますが、スピードが控えめなので荒っぽさはありません。

海に向かってドロップ。次の旋回が見えてきます。

登り旋回中。強めのGが、、

ここの右旋回は1周半の登りコース。 強めのGがかかるので、じっと耐えましょう。 海の上だけどハーネスが邪魔して覗き込めないよ〜。 ここは、BANDITの螺旋コースに近いです。

登り旋回から開放され、

陸に向かってドロップします。

ドロップ後に小さなキャメルバックが続きます。 見た目は、わずかに盛り上がっている程度ですが、跳ねるような浮きがあり、なかなかスリリングです。 FUJIYAMAサーフィンコース終盤にも同じような仕掛けがあります。 こちらは派手に弾かれる感じです。 そして、次の旋回コースへと登っていきます。

3回目の旋回コース。

下るにつれて、コースが松林に隠れて先が見えなくなります。 樹木を間近にかすめるので、スピード感は上々。 そして木陰を抜けると撮影ポイントのフラッシュが光ります。 撮影ポイントの位置が判りづらく、唐突に撮影されてしまうので、ポーズを決めるタイミングが難しい。 軽く登って一息ついて「もう終わったかな?」と油断すると、海に向かってドロップ。 そして海面を見ながらブーメランターンに突入。 このターンもFUJIYAMA後半にありますね。

ブーメランターン通過中(あまり良い写真ではないですが)。

ブーメランターンを陸上から見る。

その後、小さいキャメルバックを一つ越え、更に軽くホップしてブレーキゾーン。 ゆっくり右ターンして駅舎に滑り込みます。 もう1回乗る?

乗車位置)
景色を楽しむなら最前列ながら、 ライド感を楽しむなら最後尾がお薦め。 引きずれ込まれる感覚も十分だし、ひねり突入時の衝撃も弱まって、とても快適です。 やはりショルダーハーネスは無用の長物。 爽快感をかなりスポイルしています。 また乗り心地も滑らかとは言えず、ゴツゴツと突き上げるような振動があります。 将来、車両をリニューアルする機会があるなら、是非一考願いたいものです。

海の眺めは昼間がお薦めですが、 夜になると部分的ながら幻想的な青いライトに照らされて、美しい夜景も楽しめます。

DATA
項目 備考
最高時速 75km/h 旧建設省の規制値内で、今となっては見劣りします。
最高地上高度 44m 海上の風が気持ち良いです。
最大斜度 45度 旧建設省の規制値内で、今となっては見劣りします。
最大G - 旋回部分の連続Gが効きます。
軌道延長 1271m
海上突き出し部 85m 海上部分の軌道延長は不明。
アップダウンン 20ヵ所 オフィシャルサイトによる。
水平旋回部 4ヵ所 最後の1ヵ所はブーメランターンです。
運転時間 2分58秒 長時間たっぷり堪能できます。
乗車人数 24名 4人乗り×6両編成です。

制作 : トーゴ

乗車制限)
身長120cm 〜 、年齢 〜 65歳
(詳細および最新情報は、オフィシャルサイトまたは現地にてご確認下さい。)

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