White Cyclone
ナガシマスパーランド
(固有機種)
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1995年、日本で2番目にオープンした木製ローラーコースター。 2007年現在でも、日本最大規模を誇っている。 「白い熱帯性低気圧」とのネーミングの通り純白に塗装され、あまりに美しく雄大なフォルムは、優美ささえ感じられる。 そして敷地内の緑の芝生が、その美しさを更に際立たせている。 コースは高低差のあるアップダウンと、台風の目のような渦巻き旋回ルートで構成されている。
ホームでは、乗車位置を係員に指示されないので、順番に好きな位置を選べるが、人気の最前列は運任せ。 もちろん繰り返し搭乗できるなら、いろいろな乗車位置で乗り比べてみてほしい。 ライドにはショルダーハーネスは無いので、開放感はまずまず。 膝の安全バーを少し緩めにセットすればOKだ。
スタートすると左180度ターンして、巻き上げ開始。 右手には伊勢湾の展望が広がる。海を眺めて潮風を楽しもう。 頂上のゲートには"Don't stand up"と書かれている。 立ち乗りでもないのに立つ奴居るのか?と思ってしまうが、これこそ、このコースターの特徴を現しているので、ぜひ体験してほしい。 左にカーブながら、前振りのようなアップダウン。 そして正面から50度の落し。 高低差をフルに活かした落しで、両手両足万歳すれば、ばっちり体が浮く。 木製コースター特有のバイブレーションを感じながら上り坂。 最前列に座っていると、ピークでふわりと体が浮く。思わず立ち上がってしまいそうな浮き具合。 これほどまでの浮遊感は滅多に味わえないので、まさに感動。 第2高点の下りはごく僅か。 そして右回りの旋回コースを1周半以上進んでいく。 単純な旋回ではなく、ちょっとしたアップダウンが仕込まれており、木製ならではの、強烈な振動に襲われる。 1周半で僅かに登り、2度目の大落し。 ここが撮影ポイントなので、ベストパフォーマンスで臨もう。 連続アップダウンで3度目の落し、これでもかと体が浮く。 そして木組みの中に飛び込んで、右カーブ。 この先に不自然な振動(カーブの外側に振られる)があるので、力を入れて構えた方がよい。 そのまま右周回コースとなり、少しづつ登っていく。 雄大な木組みの眺めが圧巻だ。 登りきると短い直線・平坦区間。速度調整用のブレーキが見えるが、ほとんど減速はしない。 落差の大きな4度目の落し、そしてキャメルバック。再び登って左周回コース。 最初の周回コースの底を走り、その景観は台風の巨大な雲の底を思わせる。 その後は木枠の中の中小アップダウンを通過して終了となる。 独特の振動と浮遊感は最後まで続き、心から体験して良かったと思えるマシンだ。
夜のライトアップは格別だが、筆者は残念ながら未体験である。
項目 | 値 | 備考 |
最高地上高度 | 45.5m | |
最高時速 | 102km | 木製コースターでは、国内最速です。 |
最大斜度 | 50度 | |
最大G | 2.67G | |
軌道延長 | 1715m | 木材の使用量5080立方メートルは、ホワイトキャニオンの2倍強といわれ、型破りのスケールだ。 |
運転時間 | 2:38 | |
制作 | INTAMIN AG | 設計はStand Company、東武公のレジーナも同様 |
乗車制限)
身長120cm未満ほか。