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レイジング・スピリッツ(荒御魂)は、東京ディズニーリゾート初の垂直ループ型ローラーコースターとして、 2005年7月21日にオープンしました。 総工費は80億円とのことで、FUJIYAMA(富士急ハイランド)30億円、スチールドラゴン2000(ナガシマスパーランド)50億円と比べてみたくなりますが、そのコストはコースター本体以外にかかっていると思われ、比較は全く意味がありません。 マウス系コースターを、ふた回り大きくしたような、こじんまりとしたレイアウトです。 オープン後に一旦クローズされ、レール張替えが行われた模様です。
雨上がりの休日、 ファストパスを持っていなかったのでシングルライダーの列に並んでみたら、待ちゼロでホームへ。 「日曜なのにラッキー」ということで連続乗りできた。 ライドは6人乗りの重々しいトロッコ2両編成。 厳重で太いショルダーハーネスあり、テンションが下がる。 装着してみると、万歳できないし、横を向くのも難しい。 スタートすると、右ターンして巻上げ。 複線のチェーンになっているようで、巻き上げ速度が速い。 ただ、「必ず頭を後ろに付けて下さい」との放送が繰り返されるのは、演出にこだわるディズニーにしては、異例である。
右180度ターンして1stドロップ、登り返してまた180度ターンして2ndドロップ、登り返してまた180度ターンして直線コースを徐行。 ドロップの落差も小さくて、さほどインパクトは無い。 通過に時間も掛かり、いよいよダラけてくるが、ここからが本番。
左カーブのシュワルツコフ・ドロップから、水蒸気の上がる垂直ループに突入。 ループ径は非常に小さく、グッっとプラスGが掛かって、あっという間に抜けていく。 「怖い」とか感じている余裕もないはず。 これほどの極小ループは、もはや国内では珍しくなっており、貴重である。
その後は、比較的低い場所を、安定したスピードで駆け抜ける。 途中で1箇所速度調整が入るが、建造物スレスレの位置を通るので、体感スピードはアップしている。 このあたりは、ディズニーの得意とするコースレイアウトである。
まとめ)
中小規模のコースターとしては、まずまずの出来栄えですが、前半の展開がダラダラなのが惜しまれます。
残念ながら浮きやエアタイムもありません。
敷地の制約上、仕方がないのでしょうが、
パーク内を引き回すような、伸び伸びしたレイアウトであれば、もっと楽しいコースターになっていたかもしれません。
ショルダーハーネスも必要とは思えません。
それでも三精輸送機製としては、上出来なコースターと言えるでしょう。
ちなみに三精輸送機は、かつてジャイアントコースター(富士急ハイランド)で、世界最長のギネス記録を保持していました。
項目 | 値 | 備考 |
コース全長 | 600 m | |
最高時速 | 60 km/h | |
最高地上高度 | N/A m | |
最大落差 | N/A m | |
最大斜度 | N/A 度 | |
最大バンク角度 | N/A 度 | |
回転数 | 1 | |
最大G | N/A G | |
運転時間 | 1分38秒 | |
乗車定員 | 12 人 | 2人×3列×2両 |
設計・施工 | 三精輸送機 | |
※データはrcdbおよびオフィシャルサイトを参考にしました。 |
乗車制限: 身長117cm 〜 195cm
(詳細および最新情報は、オフィシャルサイトまたは現地にてご確認下さい。)