Diving Coaster
VANISH!
よこはまコスモワールド
(固有機種)
バニッシュは1999年3月18日、よこはまコスモワールドの拡張に伴い、世界初の水中突入マシンとして売り出された新鋭機。
もちろん実際に水中に入るわけではなく、池に設けられたトンネル(地下)を走り抜ける。
むしろ、夜景の美しさNo.1として紹介されるマシン。水面に映る街の明かりは格別でしょうね。
コスモワールドは、デルピスザコースター(フェスティバルゲート)など話題の都市型中規模コースターや大観覧車で有名な
泉陽興業(株)が運営している。
- パーク入り口から搭乗まで
- パーク入り口は、国際橋の袂にあります。
内部は立体構造で、陸橋と階段が入り組んでおり、そのまま階段を登ってしまうと迷う可能性があります
(コスモクロック21待ちエリアに入り、一度階段を下る必要あり)。
パークに入ってすぐに階段を下り、地上に降りるのが正解。
バニッシュ入り口や、有人チケット売り場(各種割引券使用可)がすぐに見つかります。
回数券を使う場合は、券売機に入れてチケットを購入。
ホームに案内されると、ロッカーに荷物を置いて、いよいよ搭乗。
車両にはU字型ハーネスが装着されておりガッカリ。
席について仕方なくハーネスを降ろし、シートベルトを装着。
シートベルトは、いわゆるスペースショットと同様にハーネスに接続する方式で、なんでここまで厳重なのか理解に苦しみます。
しかも身体を押しつぶすほど重いハーネスに「うげぇ」と絶叫してしまうし、ライドの横にはガードが装着され、手を動かそうにも動かせない。
「駄目だこりゃ」と意気消沈して出発を待ちます。
- 巻き上げ
- コースターはゆっくりとホームを滑り出し、すぐに右180度ターンします。
そのままホーム横を徐行して巻上げポイントへ。
余裕があれば右手を見てみましょう。
ホーム端にスタッフが立ち、監視していることが判ります。
もしここで不用意にカメラや携帯電話を取り出すと、巻上げを一時停止して、カメラ等を一時没収されますので注意。
巻き上げは異常に遅く、このペースでは一体いつ上に着くのか心配になるが、次第に加速。
ぐんぐん登って、すぐに頂上です。衝撃もなく、快適な巻上げになっています。
- 1st & 2nd ドロップ
- ほぼ水平に右Uターンしてファースト・ドロップ。カーブしながら登ってセカンド・ドロップ。
どちらも、それほど落差がなく前振りといった感じで、スピード感も程々。
夜間だとイルミネーションが綺麗で、うっとりする眺めです。
- 水中突入(3rd ドロップ)
- ぐぐっと登って、左によじれながら、池の真ん中に口を開けたトンネル目指して、一気にダイビング。
池が迫るにつれて噴水が上がるけど、ほんの一瞬でトンネルに突入します。
- 水中トンネルからキャメルバック
- トップスピードで走り抜けるトンネルは、迫力満点で爽快だ。
トンネルは緩やかな左カーブで、イルミネーションとフラッシュライトが交錯します。
出口から大きく登って、屋上キャメルバック。
パークの裏側を下って登り返すと、ややスピードを落としながら左にカーブしていきます。
- 旋回からフィニッシュ
-
カーブを抜けると、左旋回の渦巻きが見えてきます。
R(推定半径10m)の小さい螺旋を見ると、強いプラスGが予想され、思わず身構えてしまう。
次第に加速すると、予想以上に効いて、不覚にも貧血症状。
2周すると軽く登ってフィニッシュです。
まとめ)
池のトンネルに落とすという斬新なアイディアで、小ぶりながら意外な瞬発力を持つ、実力派のマシンである。
ネーミングのVANISHも、水中に「隠れる」ことに因んでいる。
走行も安定しており不快な振動もなく、整備も良好だ。
都市景観や夜景の素晴らしさも特筆物で、デートコースとしても最適だろう。
ただ、未だにフリーパスが導入されないのが残念なところである。
以上がポジティブな評価であるが、重いハーネスが全てを台無しにしているといっても過言ではない。
ネット上の掲示板でも「ひどいコースター」と断じられたこともあり、
実際たった一度乗っただけで、肩に直線的な充血ができていた(無理に万歳した所為かも)。
バニッシュの最大かつ唯一(と言ってもよい)の問題点は、ハーネスに尽きる。
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問題のライドです。
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肩から胴体に向けて、直角に折れ曲がるハーネスに注目ください。
ハーネスのカーブと人体のカーブとが合ってなく、胸部から腹部にかけて押さえつけられるようになる。
この重さが半端ではなく、持ち上げてないと息が苦しい。
体型を問わず容赦なく、まるで人間プレス機のようだ。
追い討ちをかけるように、横から押さえつけるようなガードも付いており、万歳も困難。
しかも、ハーネスはプラスGの影響で下がってくるので、
「浮きを味わうために少し緩めにしておく」のは止めた方がよい。
1stドロップ以降の強烈な押し付けに、ひどい目にあう。
ここはハーネスをしっかり下ろして、大人しく座っておくのが正解。
残念ながら、浮遊感については諦めるしかない。
それ以前に、コース内容を考えるとハーネスの必要性は皆無。
走行性能の良いライド(振動が少なく滑らか)だけに、この点を改善すれば、非常に良いコースターに生まれ変わる可能性あり、関係者はぜひ再検討いただきたいと考えます。
DATA
項目 |
値 |
備考 |
最高地上高度 |
32.5m |
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高低差 |
37m |
「地下」にもぐって高低差を稼ぎます。 |
最高時速 |
100km/h? |
現在、最高速度は公表されていません。 |
最大斜度 |
50度 |
左によじれながらの落としです。 |
最大G |
3.8G |
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軌道延長 |
744m |
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運転時間 |
150sec |
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乗車制限)
身長120cm以上
(詳細および最新情報は、オフィシャルサイトまたは現地にてご確認下さい。)
EXIT |
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