アクア・ウインドは、シュワルツコフの後継とされる独ゲルストゥラウァー社(Gerstlauer Amusement Rides GmbH)製コースターで、2004年4月24日にオープンしました。 ゲルストゥラウァーの手がけるコースターとしては本邦初登場で、デザインは Ingenieur Büro Stengel GmbH とくれば、期待せずにはいられません。 規模は小さいですが、このクラスでは国内屈指の傑作マシンです。
ライドは4人乗りの1両トロッコで、足元の安全バーと簡単なシートベルトのみの開放感のある構造になっています。3台前後で同時運行しているようです。
コース概要は次のとおり。
巻き上げ →
左カーブ落し(シュワルツコフ・ドロップ)で、最高速まで一気に加速 →
登り返して、3連続マウスターン →
右回り急バンク・スパイラル下降 →
左回りスパイラル上昇(この部分は屋内で、非常に暗い) →
ストレートなドロップ →
急バンク左ターン →
跳ねるような小キャメルバック → ブレーキ(終了)。
絶対的な高さ・長さ・スピードは期待できませんが、 実際に乗ってみれば、息をもつかせぬ濃密なスリルと快楽に歓喜すること、間違いありません。 ごく限られた位置エネルギーを存分に使っても、まだまだ余力を持って終了するなど、 素晴らしいコースレイアウトは賞賛に値します。 スペックは低くとも、真に面白いコースターを設置できるという、良い見本です。 国内メーカーやパーク関係者には、いまいちど奮起願いたいと思います。
このコースターに対抗しうるマシンは、首都圏ではクレイジー・マウス(東武動物公園・TOGO)、 スピードボブスレー(那須ハイランドパーク・Schwarzkopf + Ingenieur Büro Stengel)ですが、非常に残念ながら、どちらも廃止されています。 特に後者は貴重なシュワルツコフ製だったにもかかわらず、2004年にパニックドライブなる普通のマウス系(三精輸送機)にリプレイスされてしまいました。 ゲルストゥラウァー社にはEuro Fighterなる異形の名物シリーズがありますが、2011年夏に富士急ハイランドに導入されます。
項目 | 値 | 備考 |
コース全長 | 380 m | |
最高時速 | 55 km/h | |
最高地上高度 | 15 m | |
最大落差 | N/A m | |
最大斜度 | N/A 度 | |
最大バンク角度 | N/A 度 | 70度以上はありそうです |
回転数 | 0 | |
最大G | N/A G | |
運転時間 | 約 1分20秒 | |
乗車定員 | 4 人 | 2名×2列×1両 |
設計・施工 | Gerstlauer | 設計は Ingenieur Büro Stengel |
※データはrcdb, 絶叫Review およびオフィシャルサイトを参考にしました。 |
乗車制限: 身長130cm 〜 (110cm以上130cm未満は、18歳以上の保護者同伴)
(詳細および最新情報は、オフィシャルサイトまたは現地にてご確認下さい。)